収入は、一人ずつ平等に分配されるのですか?

 収入は、平等に分配します。労働の多少や、役割の違いは考慮されません。

 分配の過程を詳しく説明すると、まず、農園全体で決算を行ないます。次に、メンバーの人数で売り上げと経費をそれぞれ頭割りで算出します。各個人は、個人事業主として、個人の利益(売り上げ-経費)を算出し、確定申告書を作成します。つまり、ここでは、各人の利益は同額になるわけです。ただし、たとえば控除金額は扶養家族がいる人と独身の人では異なりますから、最終所得金額には差が出てきます。

 なお、夫婦の場合でも、夫が事業主で妻が扶養家族とはせず、二人の事業主として扱います。

 ここで算出された個人ごとの所得は、まず、各個人名義の口座に入金されます。その口座から、全員(平成18年度は16人)がそれぞれ30万円(今年度の例。毎年変動します)を生活費として拠出します。拠出した金額(30万円×16人=480万円)が、農園全体(30人)の生活費ということになります。その金額で、住民税や健康保険、子供の教育費なども含む一切の生活費をまかなっています。この生活費には、たとえば子供の持ち物や、個人の衣類といった、通常は個人の支出として考えられるようなものもすべて含まれています。

 特別な支出が必要な場合(たとえば、高額な物件を取得した際の取得税など)は、各個人の預金から均等に拠出することになりますが、ほとんどそういうことはなく、上記の生活費でまかなわれています。そういうわけで、各個人の預金は、ほとんど手付かずで増え続けていきます。

 不動産などの大型物件を購入する時などは、木の花農園の「長者番付」を作り(このときはみんなで大いに盛り上がって楽しみます)、その上位者で分担して拠出して取得します。取得した物件は、拠出した人の共同名義になります。

 なお、原価償却費などは農園全体の決算で償却することができます。通常、個人が取得したものはその個人が償却しなければなりませんが、税務署のアドバイスで全体で償却してよいということになっています。